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月影の歌う木々・あとがき




 少年少女の活躍するファンタジーもどきをめざして書いていた、「シアとエスカの珍道中」ものの番外編的なお話。
 作品世界ついては、とりあえず異世界ということ以外はあまりこまかい設定はしていなかったと思います。トールキンとか中山星香の影響がもろにあらわれておりますが、雰囲気的にはヨーロッパの中世でしょうか。文中に書いてはおりませんが、エスカは寝ワラの上にころがっていたはずです。
 1992年ということは、もう八年も前の作なんですねえ…。大昔だ…。
 あらためて読みかえしてみると、「うーん、困った」って感じ。だって題名になってる「月影」つーのがぜんぜん出てこないじゃん。書いてるときには疑問すら浮かばなかったというのが、なんともはや。なんにも考えていない自分にいまさらながらにあきれてしまいます。
 人目に触れる機会になんとか手を入れてみようかとも思ったんだけれど、八年も前の文章はとてもいじれるものではありません。今、改善しようとするとあらたに書きおこすことになってしまいそうで、とりあえず、その労力をいとわぬほどに気力がみちるまで、待ってみたいと思います。…ずっとそのままだったりして。



追加のあとがき

 ダウンロード版作成にあたり、少々手直しをしてみました。
 といっても、語尾をかえてみたり、改行を増やしてみたりしただけですが。
 見直しながら、この話を書いたときに考えていたのは、「あこがれのハイファンタジー」をものすることであったなと、思い出しました。
 すこしでも幻想的な森の奥を感じていただけたらうれしいのですが。(2001.9.1)

 事情によりダウンロード版の配布は停止しました。(2005.8)


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