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ラミア・あとがき




 タニス・リーが好きです。とくに浅羽莢子訳の絢爛豪華な闇の世界に魅せられています。
 あの格調高い擬古文の世界を、なんとか真似してみたいと大それたことを考えて挑戦したのが、この話でした。
 古文の文法をテストのたびに覚えなおしていたような人間には、到底不可能なことだと、なぜ気づかなかったのでしょう。身の程知らずにもほどがあります(恥)。
 作品自体をいつ書いたのか、正確なところわかりません。第一稿は1989年の五月に脱稿しております。ただ、この話、擬古文なんていう物にトライしていたので、私としては珍しく何度も書き直しています。
 一番はじめは大学ノートに書いていて、つぎは原稿用紙に、そのつぎはワープロ専用機で。
 似た雰囲気の本を読むとその気になって、同じように書けないものかと幾度も悪あがきを繰り返していたのでした。それはもう、何年にもわたって。
 ここに載せたのは、ワープロ専用機で打ち込んで印字してあった原稿を、OCRソフトで読み込んで、(またもや)少々手を入れたものです。
 ワープロ専用機のフロッピーのデータがパソコンに読み込めないので、遠回りなことをしなければなりませんでした。フロッピーが読めれば、最低限、その原稿がいつ打ち込まれたものかはわかるはずなんですけど。印字した方にも日付がないし…。だけど、もうあのフロッピーは磁気が薄れて読み出せないかもしれないなあ…。(2000.8.2)

追加のあとがき

 この話は読み返すたびに身の程しらずを思い知らされます。
 今回も何カ所か手を入れましたが、まだおかしな言い回しをそのまま気づかずに使用している可能性は大です。すみません。
 「ラミア」というのは由来は忘れてしまいましたが、女吸血鬼の異名というか、そんな感じの意味を持っていたと思います。
 ですから、題名は登場人物の名前ではなく、抽象的な意味でつけたものだとご理解くださいませ。(2002.5.23)


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