2004/12/01から2006/03/01にかけての一年と四ヶ月のあいだ、お遊びコンテンツとして『天空の翼』キャラクターの人気投票を実施していました。
妙に長々と、区切りもなくだらだらやっていたのは管理人の個人的な趣味だからでしたが(笑)、たくさんの方のご参加をいただき感謝感激です。皆様、どうもありがとうございました。
11人のキャラクターに対し、総数613の票をいただきました。
以下、いただいたコメントとともに下位から発表して参ります。
第31回というのはジョシュがもっとも能力を発揮した回ですね。
最下位なのですが、作者的にはヒーローを際だたせるという重要な役割を果たしてくれた、たいせつなキャラクターです。強いものに憧れる元気な男の子、図体はでかいがまだ子供、体育会系の鼻っ柱の強い新入部員みたいなイメージで書きました。反応がつねにストレートなのでとても書きやすかった。端から見ているとけっこう愛すべき人物だと思うんだけど、いかがでしょうか(笑。
教え子にさんざんな目に遭わされたエリディル神殿の守護兼守備隊隊長。この話でもっとも大きな貧乏くじを引いたのがこの方だったと思われます。
フェルグス卿は、曲がったことを嫌い、自分の信念を貫くためには他人との衝突も辞さない、格好悪いことが嫌いで、上司や同僚には煙たがられつつ一目置かれる、信義に篤い高潔な人、というイメージで書きました。イメージモデルは某プロ野球チームの元監督だったり(笑。
第一章最大のへたれキャラクター。どうみても端役なのに、作者が面白がってくっつけた設定のために必要以上に出番がふえてしまいました。のちに話を収拾するのに苦労することになったひとつの原因です。
都で気鋭の神殿学者であった神官長が、なにゆえ出世の道を閉ざされて辺境勤めをするにいたったかについては、皆様のご想像にお任せいたします。
ちなみに、かれが暇つぶしに書いた「いけない本」は都で地下出版されてひそかなベストセラーになっている模様です。
神官長と同票で8位。
エリディル神殿のお母さん、モード・シェルダイン女官長は、フィアナ視点で見るとこの話の最重要人物だったりします。そのわりには出番も少なく、ちょっと描き足りない部分があったかなと反省中。もうすこし落ち着いて丁寧に書いてあげたかったキャラクターでした。
元気なミーハー娘のミアちゃんは、ぐずぐずしているフィアナの側でつねに話を転がしてくれる、作者にとっては大変ありがたい存在でした。その分キャラクターがステレオタイプになってしまったのかなと思います。でも、彼女の妄想を書くのはたいへん楽しかったです。ハーネス家の話はまた書きたいなあ。
5コメントいただきました。
ヒーローのライバルが馬という話もめずらしいような気がする。今考えてみると、没にした初稿のルークの登場シーンが無意識にとある少女マンガの冒頭そっくりでした。その流れで黒馬ちゃんがこんなに活躍するようになったのかもしれないです。というのも、その少女マンガではヒロインが障害馬術をしていたんですね……われながら単純すぎる(だからといってフィアナが馬術に堪能になるという予定はありません)。
黒馬ちゃんには、ひきつづきルークのライバルとしてちょこちょこと活躍してもらう予定です。
名門の姫君で実力もかねそなえた巫女。クレアデールは第一章でもっとも「うつくしい」という形容詞の多かったキャラクターでした。「気位の高い美少女」のイメージで書いたのですが、いかがだったでしょうか。
もともと端役だったのですが、登場時の存在感のつよさに出番がかなり増えたといういきさつがあります。
話の最後のほうではあまり活躍させてあげられなかったのが心残りです。ビリング卿とのエピソードとかもあったんですけどね。
4コメントいただきました。
ルークをからかって遊ぶ大きなお兄さんという役柄で登場したカーティス卿は、じつは第一章の立役者なのです。かれがいなかったらこの話はこんなふうには展開していなかった。話が複雑化していったのはそもそもこの人のせいだったのです……出したのは私なので文句は言えませんが。
かれの大きな背中にはいろんな設定が隠れているのですが、そのいろんなことがこれから話の表に出てくるかどうかは全くの未定です。
絵的には一番派手な人だと思われます……作者には描けませんが(汗。
6コメントいただきました。
最初はただのコメディー系じいさまキャラとして登場したんですけど、そのうちに脇からの観察役としてすっかりレギュラー化。
ミアとジョシュとボーヴィル師は作者的に同位置にいる存在なのですが、ボーヴィル師が突出して票を稼いだのはその強烈な個性のおかげかもしれません。
なによりの強みは固定ファンの存在なり(笑。
全部で28コメントいただきました(多数のため、一部割愛させていただきました)。
フィアナはどうやら「かわいい」「ドジ」「ほわほわ」という和み系キャラとして受け入れていただいた模様です。ヒロインを可愛く描くというのはなかなか難しいもので、こういう評価をいただけたことは作者にとっては大変喜ばしいことでした。
しかし、投票では苦戦しましたね。始めの頃はもうひとりと競っているか、もしくは勝っていたくらいだったのですが、ストーリーが進むに連れてだんだん相手の勢いが増して、しだいに背中が遠のいているのがコメントからもうかがえます。特定一部の方に懸命にプッシュしていただいたようなのですが、結局大きくひきはなされての第二位となりました。
うーーん。ヒロインなんだけどねえ……。
作者はそれなりに愛情を注いで描いていたつもりだったのですが、相手が悪かったとしかいいようが(苦笑)。
堂々の第1位はルークでした!
なんと、かれには178ものコメントをいただいてしまいました。あまりに多いのですべてを掲載するとたいへんなことに。なので代表的なものを抜粋させていただきました。ご了承下さい。
時系列でみていくと、最初は天然ボケで無口で謎なところをうすらぼんやりと「期待」されていたのが、ストーリーが進むにつれて次第に「おや?」となり、ちょうどトーナメントの始まる前くらいから「かっこいい」とか「もっと活躍して」という声をいただくようになってきたのがわかります。このへんは作者の思惑大当たりで、ものすごく快感だったところでした。わーい。
しかし、このぶっちぎり状態は完全に予想外のことでした。連載の最後のほうになるとフィアナをさしおいてほとんどの票がルークに入るようになってしまったので、自分のつくったキャラクターがこんなに愛されていいのだろうかとびびり……いや、畏れ多くなりました。
投票してくださった皆様、ありがとうございました。当人に成り代わり、深く御礼申し上げます。
というわけで、一部の想定外はありましたが、おおむね結果は順当だったのではないかと思います。
この投票、長い連載中の私の励み、活力の源でした。毎日投票ページを確認するのがひそかな楽しみでした。たくさんの票とお言葉をいただき、驚いたり、笑ったり、実施中はたいそう幸せでございました。うふふ(笑)。
すっかり味をしめてしまいましたので、また機会があればやってみたいと思います。そのおりにはルークに強力なライバルが……あらわれていればいいなあ(遠い目。
最後に、一位に輝いたキャラクターについては、特典として「異世界FTキャラを質問攻めだ!」(提供【Girlish Frolic様】)に答えてもらうつもりです。回答は後日公開予定(これから準備します;)です。どうぞお楽しみに。(2006.5.2記)
追記:「異世界FTキャラを質問攻めだっ! 〈ルーク編〉」(2006.5.20)